せりみっく 今月の症例

ホーム > 新着文献  > メトトレキサートによる急性骨髄性白血病

メトトレキサートによる急性骨髄性白血病

2015年11月掲載

薬剤 メトトレキサートその他の代謝性医薬品
副作用 急性骨髄性白血病
概要 84歳、女性。関節リウマチ(RA)を発症し、6年間メトトレキサート(MTX)を内服していた。徐々に貧血が進行し、末梢血に芽球が出現したため骨髄検査を施行したところ、三系統の形態異常と骨髄芽球の増生を認め、骨髄髄異形成症候群(MDS)-RAEB1と診断した。染色体検査にてt(3;21)(q26.2;q22)を認め、PT-PCRにてAML1/EVI1キメラmRNAを検出した。その後、タンパク同化ホルモンで経過観察していたが、さらに貧血の進行と芽球の増加があり、急性骨髄性白血病(AML)へ移行した。

監修者コメント

MTXは悪性腫瘍の化学療法に使用されるとともに、関節リウマチに対する治療薬として広く使用されている。本文献では、RAに対するMTX治療後にt(3;21)陽性MDSを発症し、その後の経過観察中にAMLに移行した症例を報告している。t(3;21)陽性MDS/AMLは、そのほとんどが治療関連で発症することが知られており、悪性腫瘍に対する化学療法が原因で発症することが多い。RAに対するMTX治療後に発症した報告は稀であり、貴重な症例といえる。

著者(発表者)
田中圭祐ほか
所属施設名
東京医科歯科大学医学部附属病院血液内科ほか
表題(演題)
関節リウマチに対するmethotrexate治療後に発症したt(3;21)陽性急性骨髄性白血病
雑誌名(学会名)
第3回 日本血液学会関東甲信越地方会プログラム抄録集 23 (2015)
第3回 日本血液学会関東甲信越地方会 (2015.7.4)

新着文献 一覧

PAGETOP